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カレー食堂から見る「こどもおぢばがえり」

2023 10/13
イベント
2023年10月13日

今夏、親里では7月27日~8月6日にかけて、4年ぶりとなる「こどもおぢばがえり」が開催された。筆者は7月27~31日までカレー食堂のひのきしんをつとめさせていただいた。ひのきしん者として過ごす「カレー食堂」での日々は、喜びいっぱいの時間だった。ここでは、カレー食堂から見えた「こどもおぢばがえり」の素晴らしさをお伝えする。

目次

コロナ禍を乗り越えて

「あぁ、涼しい」、大勢の帰参者が清々しい表情で食堂に入ってくる。「ようこそおかえりなさい」と、笑顔で迎えるのは、婦人会、天理高校第二部の学生、青年会のひのきしん者。

100人もの仲間と心を合わせ、一皿のカレーに喜びの心を添えて提供すると、子どもたちは「待ってました!」と言わんばかりに口いっぱいにカレーを頬ばった。

一方、大人たちの中には会場の雰囲気やカレーのにおい、聞こえてくるBGMを懐かしむ姿も。4年ぶりの「こどもおぢばがえり」は、大人にとっても待ち遠しい大切な行事だったようだ。

7月29、30日は土日ということもあり、帰参者がピークを迎えた。カレー食堂には長蛇の列ができ、その列にひのきしん者は目頭を熱くした。その中で、教友との再会に心を躍らせる帰参者を多く見た。

「こんなに大きくなったの!」

「あれ。お子さん、もう一人、増えましたか?」

コロナ禍の4年間は、長かった。この間、子どもたちは大きく成長した。新しい少年会員も生まれた。学生になった人や、ようぼく社会人として活躍する人もいる。互いの成長を語り合い、ともに苦難を乗り越えてきたからこその「喜び」を分かち合っていた。

一人の青年が教えてくれたこと

ひのきしんの最中、勇んでつとめる青年に目が止まった。カレー缶や飯缶をいくつも運んでくれていたので「ありがとう」と声を掛けてみると、彼は、筆者が天理小学校で教員をしていときの教え子だった。「今、寮の幹事をつとめさせていただいています」と、爽やかに応えてくれた。

天理小学校では、学校行事として「こどもおぢばがえり」に参加する。小学生の頃の彼は、高校生のお兄さん・お姉さんたちにお世話してもらい、カレーの時間を楽しんでいた。あれから13年、お世話をしてもらっていた彼は今、お世話をする側になり「御恩報じ」の道を歩んでいた。さらに、それだけではない。寮の幹事として、学生を導いていく立場にもなっていた。

「学生たちより僕の方が頑張っていますよ!」と、笑顔を見せてくれた。ひのきしんを一生懸命つとめる彼の背中を見て、学生たちは何を感じたのだろう。笑顔あふれる「こどもおぢばがえり」の裏側で、次代を担う天理高校生の丹精に励む一人の寮幹事。彼の姿を通して、「こどもおぢばがえり」は縦の伝道の大切な場であることを教えてもらった。

行事を支える若い力

各カレー食堂には、天理高校第二部の学生が50人程いた。多くの学生にとって、カレー食堂でのひのきしんは初めて。しかし、学生たちの元気な声、弾ける笑顔、温かい応対は、帰参者や私たちひのきしん者に感動を与えてくれた。

ひのきしん中、自教会から初めて「こどもおぢばがえり」に参加する予定の保護者から連絡をいただいた。「こどもおぢばがえりの様子が知りたい」という内容だった。各行事会場を歩き回って、写真を撮り、その様子をLINEでお伝えした。すると、お子さんと一緒に写真を楽しく見てくれたようで、「私も行きたくなりました」と返信してくださった。

その方は、岐阜県内で小学校の教員をしている。何年も前、担任していた児童が教室で「こどもおぢばがえり」のことを話していたそうだ。その中で、「高校生のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちが遊んでくれて、とても楽しかった」という言葉が聞こえてきて、それが強く印象に残っていたようだ。

今回、LINEで届けた写真には、偶然にも、ひのきしんに励む学生たちの後ろ姿が映っていた。『喜ばさずには一人もかえされん』というお言葉を受け、「教祖の代わりにつとめさせていただきます」と意気込む学生たち。「こどもおぢばがえり」を支える彼らの頑張りに、大きな拍手を贈りたいと思った。

カレー食堂の楽しみは、「食べること」だけではなかった。ひのきしん者の勇んだ姿に触れられること、一人ひとりの成長に気づけること、再会できた喜びを感じられること・・・カレー食堂には、感動を呼ぶアナザーストーリーがたくさんあることを知った。今回、カレー食堂から見えた「こどもおぢばがえり」のことを記したが、各行事会場や詰所、親里の至る所で、多くの人に伝えたい輝く姿があった。

夏休みが終わり、学校生活が始まった。今日もどこかの教室で、「こどもおぢばがえり」や「カレー食堂」を話題にした会話があるかもしれない。その会話に出てくるひのきしん者の姿こそ、夏のおぢば・カレー食堂で感じてほしい私たちの「におい」なのだ。

(文=田中 一慶)

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