伊勢分会&ファミリーマート天理川原城店が果たした〝コラボ出店〟の舞台裏を紹介!

昨年の第97回青年会総会の後夜祭で50近い店舗がひしめく中、街中で見かける商品名が目に飛び込んできた。「ファミチキ」だ。伊勢分会が売り出したファミリーマート天理川原城店の「ファミチキ」・・・大好評を博した『イセチキ』の舞台裏を紹介する。

行きかう人々の目を引いた看板

出店の経緯とコラボの始まり

【伊勢分会 門田委員長】

―出店に至るまでの経緯を教えてください。

当初、出店するつもりはありませんでした。しかし、伊勢分会として「総会を少しでも盛り上げられたらいいな」「皆様に喜んでいただけたらいいな」「楽しんでいただきたいな」という思いが強くなり、出店する運びとなりました。そこで、催し事が好きな勤務先(当時)の店長さんに、

「私は当日、行事の運営スタッフのため模擬店には関われませんが、別の方を責任者として出店できませんか?」

と相談したところ、以前から模擬店に興味があったようで、「ファミリーマート天理川原城店」と「伊勢分会」との“コラボ出店”を快く受けてくださいました。『イセチキ』の構想や準備はそこから始まりました。

―『イセチキ』店内でのエピソードを教えてください。

私は実行部員の御用があったため、当日はわずかな時間しか関わることができませんでした。それでも、『イセチキ』テントに行ってみると、そこには和気あいあいとした良い雰囲気が溢れていました。

店長さんとフライヤーを設置する方法を相談していたときのことです。店長さんは、会場を汚さないようにと、フライヤーの下に段ボールを敷いて、境内地を大切にされていました。

また、周りの分会の皆様に合わせることを心掛け、信者さんに喜んでいただけるよう心を配ってくださったり、「チケットが手元にあるのに買えるものが無くて困る人がいないように」とさまざまな視点に立って考えたりしてくださいました。

夕づとめの時間には、営業所の方が一緒に手を合わせてくださいました。私たちが信仰する教えを大切にしてくださり、とてもありがたく感じました。

また、天理高校に入学した青年会員も準備を手伝ってくれました。帰宅後、彼は後夜祭でのエピソードを保護者の方に楽しそうに話されたようです。楽しそうに話す子どもの姿に保護者の方も喜んでくださったでしょう。

『イセチキ』のテント内からは、教内外を問わずたくさんの喜びが溢れていました。

―これからの抱負を教えてください。

私は、「人様に喜んでいただき、楽しんでいただくことが自分の喜びや生きがいであり、存在意義である」と常々感じています。大きなことはできませんが、たとえ少しでも人に助かっていただけるよう、喜んでいただけるよう、楽しんでいただけるように、行動していきたいと思います。

この春からは本部勤務者として御用をつとめています。教内はもちろん、世間や地域の皆様のお役に立てるよう行動させていただきたいです。

喜びが溢れた『イセチキ』テント

【伊勢分会・模擬店担当者 鴻田勝時】

―『イセチキ』店内でのエピソードを教えてください。

初めて打ち合わせをしたとき、店長さんは「楽しんで」という言葉を何回も使われていました。これは「楽しんでお互いやりましょう」という、自分たちの目線もさることながら、「後夜祭に来る皆様にも楽しんでもらう」という意味でもありました。「周りに喜んでもらいたい。楽しんでもらいたい」という思いが伝わってきました。スタッフ同士の雰囲気はとてもよく、伊勢分会もこの雰囲気に溶け込み、素晴らしい後夜祭にしたいなという思いが強まりました。

売り切れで寂しい思いをされないようにと、店舗から食材を追加しながら運営していくことにしました。最初、売れ行きはゆっくりで、店長の奥さんが「どうですか。売れていますか」と心配されていました。しかし、そうした心配はまもなく杞憂に終わり、大盛況になっていきました。模擬店の開始前、「空いている時間に他の店を回ろうか」という話をしていましたが、結局、そのような時間はありませんでした。忙しければ忙しいほど楽しさも増し、やる気が満ちた雰囲気で和気あいあいとつとめることができました。

模擬店終了後の片付けは、「とにかく会場をきれいに」という思いで取り組んでくださいました。店長さんだけではなくアルバイトの方々も一緒になって、汚れていないかどうかを確認しながら片づけていきました。

―これからの抱負を教えてください。

今回の出店に際しては、何日も前から多くの方々に優しい声を掛けていただき、期待していただくことができました。模擬店だけではなく、今後の分会活動でも期待に応えられるよう努めていきたいと思います。

【店長さん】

―「天理教」のイメージを教えてください。

私は天理で生まれ育ったので、幼い頃から「天理教」はすごく身近な存在でした。自分でお店をさせていただくようになってからは、天理教の信者さんがアルバイトとして来てくださったり、お客様として来ていただいたりしていますので、接する機会も増えました。老若男女問わず、皆さん、礼儀正しくあいさつもしっかりしてくださいます。

―後夜祭への出店を通して感じたことを教えてください。

まずは、私共に出店の機会をくださり、ありがとうございます。お世話になった青年会の方、伊勢分教会の方も本当にありがとうございます。

初めての出店だったので、お客様の数も想像できず、期待と不安が入り混じった気持ちでしたが、いざ始まってみたらたくさんの方が来てくださいました。出店までの流れを丁寧に説明してもらい、事前に顔合わせをする時間も作ってくださり、準備もスムーズに行うことができました。教会に所属していない私たちにも優しく接していただきました。

天理で商売をさせていただき、天理教を信仰する方々にも日頃からとてもお世話になっておりますので、今回の後夜祭を通して少しでも皆さんに喜んでいただくことができ、うれしく思います。一緒に出店したスタッフも、初参加となる今回のイベントに達成感を感じ、「楽しかった」と言っています。私自身としては、もっと効率よくできたのではないかと反省する部分もあります。機会があれば、またご一緒させていただければ幸いです。ありがとうございました。

満面の笑みで応対する店長さんたち

『イセチキ』テントから発せられるステキな「におい」を感じながら、自分からはどんな「におい」が醸し出されているのだろうかと考えた。私たちは、自分が発する「におい」を自身で嗅ぐことは難しい。ただ、仲間と共に創り上げていく作業の中で、その「におい」の一端を感じることはできるかもしれない。それは、目の前にいる人の表情であったり、掛けてもらう言葉や仕草であったり・・・「自分」に向けられる「他人」の言動から、自身が発する「におい」を確認するということだ。

伊勢分会とファミリーマート天理川原城店が共同出店できたのは、門田委員長の日々の「におい」がステキなものだったからであり、テント内に喜びの声が溢れたのは伊勢分会と、ファミリーマート天理川原城店の皆様の誠真実の姿があったからだと思う。『イセチキ』の盛り上がりと成功は、「心を澄ます毎日」を重ねる先に見えた光景だったと思う。

今年の第98回青年会総会も、前夜祭にて模擬店が実施される。各分会のテントから、どんな「におい」が醸し出されるのだろうか。今からワクワクが止まらない。また、出店を通して、自分や自分会の「におい」を感じることも貴重な機会になるだろう。

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